帷幕たれまく)” の例文
きずは左第五第六肋骨間を貫き左心室に突入せる、正規の創形を有する短剣刺傷にして、算哲はへやの中央にてそのつかを固く握り締め、扉を足に頭を奥の帷幕たれまくに向けて、仰臥の姿勢にて横たわれり。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)