巻揚機ウインチ)” の例文
しかし巻揚機ウインチの滑車の鈎について上つて来たのは弾薬箱ではなくて、二十一インチの素晴しく大きな魚雷で、その上に中原なかはらまたがつてゐた。
怪艦ウルフ号 (新字旧仮名) / 宮原晃一郎(著)
どこか遠くの鉱山で、巻揚機ウインチの綱でも切れたんでしょう。しかし、どこかよっぽど遠くですなあ。
桜の園 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
「さうだ、後部の巻揚機ウインチで上甲板まで上げて、ちやんと準備をしてから、水ん中へ振り落してやれば、あとは水雷がひとりでに仕事をする。」
怪艦ウルフ号 (新字旧仮名) / 宮原晃一郎(著)
巻揚機ウインチを使ふさ。俺はその方にかけちや名人だ。巻上げるんでも、振り落すんでも自由自在だ。」
怪艦ウルフ号 (新字旧仮名) / 宮原晃一郎(著)