左顧右眄さこゆうへん)” の例文
今からさかのぼって考えて見れば、ゆうべは頭が鈍くなっていたので、左顧右眄さこゆうへんすることが少く、種々な思慮に掣肘せいちゅうせられずに、却って早くあんな決心に到着したかともすいせられるのである。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)