山椒魚さんしやううを)” の例文
さて、三人揃つて瓶の中を覗きこむと、肉の色が朱泥しゆでいに似た、小さな山椒魚さんしやううをのやうなものが、酒の中を泳いでゐる。長さは、三寸ばかりであらう。口もあれば、眼もある。
酒虫 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)