屑鉄スクラップ)” の例文
軍艦を軍艦として通用させている国より、軍艦を一艘残らず屑鉄スクラップにして、鉄骨やレールに再生させる国のほうがより高い文明国だといえないこともない。
だいこん (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
東海鋼業の仕事は、渡部徳一わたべとくいち、八幡製鉄所の屑鉄スクラップ作業の責任者は、往年の「中学生」、谷俊次たにしゅんじである。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
この軍艦も標的になって沈められてしまうか、バラバラにほぐされてただの屑鉄スクラップになってしまうのが運命だ。
だいこん (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
八幡製鉄所に、近く、アメリカから、莫大な数量の屑鉄スクラップを積んだ巨船が数隻、入港する。その荷役のことで、谷俊次を入れて、会社側と打ちあわせをするため、八幡に行って、留守だった。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
「それはまあそうです。ともかく敵が美しく見えるようになったらもう喧嘩はできない。復員したら、私もできるだけ早く解散するつもりですが、屑鉄スクラップにもなりはぐれそうで、心配です」
だいこん (新字新仮名) / 久生十蘭(著)