小鷹狩こたかが)” の例文
例の、人目を驚かすばかりな風流行装いでたちで、小鷹狩こたかがりの帰りを、佐々木道誉、秀綱の父子が、従者大勢と共に東山の妙法院のそとを通りかけた。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
厭世えんせい的になっているのは何の理由であるかはわからぬが哀れに思われて、八月の十日過ぎにはまた小鷹狩こたかがりの帰りに小野の家へ寄った。例の少将の尼を呼び出して
源氏物語:55 手習 (新字新仮名) / 紫式部(著)