寝具よるのもの)” の例文
下婢おんなの敷いて行った寝具よるのものは、彼の手で畳まれ、部屋の片隅に置かれてあった。女を待つに寝ていてはと、彼の潔癖性が、そうさせたものらしい。
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
女があって酒があって、ご馳走があって寝具よるのものがよい、そういう住居すまいへ来いといわれる。
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)