寒気立さむけだ)” の例文
昼間は、もう草萌くさもえのぬくむ土、ぬるむ水に、春の肌心地を感じるので、油断して、薄着のまま出てきたが、夜になると、急にとげのある空気が、風邪心地かぜごこちの肌を寒気立さむけだてる。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)