うか)” の例文
それまでの薄暗い遊廓くるわ裏の道を捨てて、三筋のうちでもいちばん繁華な総門の通りへ出て来ると、そこをぞめき歩いている人影の中に、彼のすがたも、一個のうかのようにまぎれてしまう。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)