婢女めやっこ)” の例文
其を見て居た寺の婢女めやっこが、其はまだ若い、もう半月もおかねばと言って、寺領の一部に、蓮根を取る為に作ってあった蓮田はちすだへ、案内しよう、と言い出した。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
蓮は、池のも、田居のも、極度にけて、つぼみの大きくふくらんだのも、見え出した。婢女めやっこは、今が刈りしおだ、と教えたので、若人たちは、皆手も足も泥にして、又田に立ち暮す日が続いた。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)