妍麗けんれい)” の例文
かおる女王にょおうのいずれもが劣らぬ妍麗けんれいさの備わったその一人と平淡な話ばかりしたままで別れて行くのを飽き足らぬここちもしたのであった。
源氏物語:49 総角 (新字新仮名) / 紫式部(著)
少女ではないから完成されぬところもなくて妍麗けんれいなる盛りの花と見えた。大事に育てられてきた価値は十分に受けとれた。親の愛でこれを見れば、目もくらむ美女と思われるに違いない。
源氏物語:51 宿り木 (新字新仮名) / 紫式部(著)