それから——母の吉光きっこう御前が、なみならぬご信仰であったせいか、御入胎ごじゅたいのまえに、如意輪観世音にょいりんかんぜおんのお夢をみられたり、そのほかにも、いろいろな奇瑞きずいがあったということ。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「なんの因果」と、悲しみ沈んだが、子のない不幸をなげいて、如意輪観世音にょいりんかんぜおん
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ここにも、如意輪観世音にょいりんかんぜおん有縁うえんの恩が浅くない、さまざまな思い出が多い——
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)