女男おんなおとこ)” の例文
時勢はいつまでも彼を娘と見るような甘いものでもなく、彼もまたとうのたった女男おんなおとこになってしまったが、娘ぶりより、御後室の方がまだしも気味わるくない。
そいから綿貫のこと「男女おとこおんな」やとか「女男おんなおとこ」やとかいうようになったのんやそうですが、そないいわれる時分にはぷッつり遊び止めてしもて、何処のお茶屋いも姿見せんようになった。
(新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)