女犯によぼん)” の例文
それから半年の後にその住職が女犯によぼんの罪で寺社方の手に捕はれたのを聽いて、お道は又ぞつとした。
半七捕物帳:01 お文の魂 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
心中の片割れから女犯によぼんの僧と言つたやうなものが、諸人への見せしめに晒され、晒される方はまた、それを死ぬより辛い耻としたればこそ、刑の目的も達したわけですが、今の僞惡者達なら
「わしが代りにいてこうか。」と、千代松は冷かしたが、心の中では初代の梅の坊が女犯によぼんの罪を自ら責めて、別當への申譯に、あの上の雪隱せついんで舌を噛み切つて死んだといふ話に就いて考へてゐた。
天満宮 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)