“奩妝”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おこしらえ33.3%
こしらえ33.3%
よめいりどうぐ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「後からまいります、それにこんな場合でございますから、充分には調いませんでしたが、それでもすこし奩妝おこしらえを持ってまいりました」
竇氏 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
南はいて新人に歓を求める場合を頭に描きなどして、厭な不吉な追憶を消そうとしたが消えなかった。そのうちに日が暮れかけた。後からきていると言った従者と奩妝こしらえは着かなかった。
竇氏 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
晋陽屈指の大家を親に持った、新人の奩妝よめいりどうぐ豊盛とよさかであった。南はその夜赤い蝋燭ろうそくのとろとろ燃える室で新人とさし向った。新人は白い娟好な顔をしていたが、双方の眼に涙があった。
竇氏 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)