天香具山アメノカグヤマ)” の例文
天香具山アメノカグヤマをあれだと考へた時、あの下が、若い父母チチハハの育つた、其から、叔父叔母、又一族の人々の、行き来した、藤原の里なのだ。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
大和及び、伊予の天香具山アメノカグヤマ、同じく大和の天高市アメノタケチ、近江のやす川などの名は、皆天にある名を移したのである。後になると、忘れられて、天から落ちて来たものだ、と考へるやうになつた。
古代人の思考の基礎 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)