天陽てんと)” の例文
「第一、そんな船に乗りさえしなければよかったんじゃないか、お天陽てんと様と、米の飯はどこにでもついて、まわるじゃないか」
労働者の居ない船 (新字新仮名) / 葉山嘉樹(著)
しょげなさんな、お天陽てんとさまが出るうちは、心配はねえッてことさ」
かんかん虫は唄う (新字新仮名) / 吉川英治(著)
歩き方を忘れて這って帰った男の話とか、魯の酒より楚の酒の方が美味い事とか、お天陽てんと様を睨んでも眩しがらなかった玉戎の話とか、盗※が孔子を怒鳴る件とか、野蛮人が斧を川に落した話とか
十年後の映画界 (新字新仮名) / 渡辺温(著)