天草てんぐさ)” の例文
天草てんぐさで作った心太ところてんや、かんぞうを入れた甘露水などを売っていたが、それでは金がさにならないので、多くは、怪しげな女が地酒を冷やしてひさいでいた。
村の貧しき少年ラウラ・セラやルシア・モラトたち四、五人連れはいつものように、この辺でヴィザと呼んでいる天草てんぐさの一種を採集するためにかごを背負って海岸を歩いていた。
ウニデス潮流の彼方 (新字新仮名) / 橘外男(著)