“天王町”の読み方と例文
読み方割合
てんのうちょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
娘たちもしいて馴染もうとはしなかったが、そのなかで天王町てんのうちょうのほうから来るおもんという娘だけは、しきりにおせんに近づきたがった。
柳橋物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
寒さがきびしくなり、朝な朝な霜のおりる頃に、おせんは仕事を届けにゆく道で思いがけない人に会った。天王町てんのうちょうから片町かたまちへはいるところに小さな橋がある。そこまで来ると横から名を呼ばれた。
柳橋物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)