“大癋”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
オホベシミ50.0%
おおべし50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
尤、物を言はない時代を越すと、口を開くやうにもなつたが、返事をせないか、或は反対ばかりするかであつて、此二つの方面が、大癋オホベシミの面に現れてゐるのだ。
鬼の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
能楽の面に大癋オホベシミと言ふのがあるが、ベシミは「へしむ」といふ動詞から出た名詞で、口を拗り曲げてゐる様である。神が土地の精霊と問答する時、精霊は容易に口を開かない。
鬼の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
或る時中庄の只圓翁の舞台で催された月並能で、大賀小次郎という人が何かしら大癋おおべしものを舞った。
梅津只円翁伝 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)