大尽子だいじんこ)” の例文
それに、村では、大尽子だいじんこの方で、小袖らしい着物を着ているのも、於福だけだった。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
福太郎ふくたろうとか福松ふくまつとかいうのだろうけれど、男名でも、頭字に於の字をかぶせて呼ぶことが、良家の風習となっているので、このお大尽子だいじんこも、そんな真似まねをして呼ばれているものとみえる。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)