大寺おおてら)” の例文
翁島からまた山野を飛ばして、磐梯山の東麓、大寺おおてらという山村にたどりついたころ、もう、どっぷり、日いっぱい。
随筆 新平家 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
南家の郎女いらつめの手に入った称讃浄土経も、大和一国の大寺おおてらと言う大寺に、まだ一部も蔵せられて居ぬものであった。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
一 あさ日さすよう日かゞやく大寺おおてら也、さくら色のちごは百人
遠野物語 (新字新仮名) / 柳田国男(著)