大寄合おおよりあい)” の例文
森蔵人もりくらんど、千石の大寄合おおよりあいであるが蔵人がそのままくらに通ずるほどの酒豪だった。
日本婦道記:松の花 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
……由紀にとってただ一つ心配なのは、自分が八百石の大寄合おおよりあいの家にうまれ、父母と兄とのふかい愛情に包まれて育ったこと、世の中の辛酸を知らず、ただのびやかに過して来たことだった。
日本婦道記:藪の蔭 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)