大三十日おおみそか)” の例文
暮にも帰るまいと思ったけれど、年の暮だから一日でも二日でも帰れというて母から手紙がきた故、大三十日おおみそかの夜帰ってきた。
野菊の墓 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
大三十日おおみそかの特徴は、速達の原稿料払いが三つ四つもつづいたこと、荒木さんが印税を持って来て、これが終りであった。
海野十三敗戦日記 (新字新仮名) / 海野十三(著)
大三十日おおみそかの晩の句で、今宵こよい寝ればまた一つ年を取るというその宵に化粧をする女を咏じたものである。
俳句はかく解しかく味う (新字新仮名) / 高浜虚子(著)