大一番おおいちばん)” の例文
アコ長のほうは、ごぞんじの通り、大一番おおいちばん長面ながづらの馬が長成ながなり冬瓜とうがんをくわえたような、眼の下一尺二寸もあろうという不思議な面相。
自分よりもせいの高い女房のお静が大一番おおいちばん丸髷まるまげ姿を見ると、何となく圧服あっぷくされるような気がしてならないのであった。
雪解 (新字新仮名) / 永井荷風(著)