夜半過やはんすぎ)” の例文
秋の夜ごとにふけ行く夜半過やはんすぎわけて雨のやんだ後とて庭一面こおろぎの声をかぎりと鳴きしきるのにわたしはつかれぬままそれからそれといろいろの事を考えた。
雨瀟瀟 (新字新仮名) / 永井荷風(著)