“多遅”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
タヂヒ50.0%
たちひ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかしながら、後世には事実をよそにして、産湯の井の中に多遅タヂヒの花が散り込むと云ふ、此伝説の方が有名になつて了うてゐる。
貴種誕生と産湯の信仰と (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
三代実録の、宣化天皇の曾孫たぢひこの王のことを記したものにも、多遅タヂヒの花が散つて、湯釜の中にまひ込んだとある。
貴種誕生と産湯の信仰と (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
それから遠く溯って反正はんぜい天皇紀の注記に、「多遅たちひの花は今の虎杖の花也」とある虎杖も、この書の出来た時代には多分またイタドリであったろうが