多遅タヂヒ)” の例文
しかしながら、後世には事実をよそにして、産湯の井の中に多遅タヂヒの花が散り込むと云ふ、此伝説の方が有名になつて了うてゐる。
貴種誕生と産湯の信仰と (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
三代実録の、宣化天皇の曾孫たぢひこの王のことを記したものにも、多遅タヂヒの花が散つて、湯釜の中にまひ込んだとある。
貴種誕生と産湯の信仰と (新字旧仮名) / 折口信夫(著)