トップ
>
多福
>
かめ
ふりがな文庫
“
多福
(
かめ
)” の例文
市五郎は不意に立ち上がると、サッと逃げ出そうとしましたが、それより早く身を起したお
多福
(
かめ
)
の男は、飛付いて
確
(
しか
)
と襟髪を掴んでしまいました。
銭形平次捕物控:017 赤い紐
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
お
多福
(
かめ
)
さんとタチヤナ姫と、ただの女と——そう! どう思い返してもこう呼ぶのがいい——が流行の
波斯縁
(
ペルシャぶち
)
の揃いの服で、日
覆
(
よ
)
けの深いキャフェの奥に席を取った。遊び女だ。
巴里のキャフェ
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
その日は、昨夜までは行列に見えなかった、お
多福
(
かめ
)
の面を冠った男が一人、潮吹の面を冠った市五郎の向うに廻って、これがまた実によく笑わせます。
銭形平次捕物控:017 赤い紐
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
潮吹
(
ひょっとこ
)
の面を禿げた前額へ上げた市五郎は、黙って自分を導いて行く、お
多福
(
かめ
)
の面を冠った男を見詰めました。
銭形平次捕物控:017 赤い紐
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
多
常用漢字
小2
部首:⼣
6画
福
常用漢字
小3
部首:⽰
13画
“多福”で始まる語句
多福面
多福風
多福山
多福湯
多福豆