夕食デイナー)” の例文
夕食デイナーが濟んでから、私たちは直ちに教室に集つた。それから授業が始まつて、五時まで續けられた。
しかし、その瞬間に、夕食デイナーを告げる呼鈴ベルが聞えた。皆は再び家に這入つた。その時食堂にみちてゐたにほひは、朝食の時私達の鼻についた、それと大して變りのない食慾を感じさせた。
夕食デイナーは、二個の、大きな錫張すゞばりの器で出された。その器からは惡臭のある脂のつよい白い湯氣ゆげが立つてゐた。見ると、この食物は、平凡な馬鈴薯じやがいもと古くさい肉の變な切屑とを一緒に煮てあつた。