塩物断しおものだ)” の例文
省作が永くわずらった時などには、母は不動尊に塩物断しおものだちの心願しんがんまでして心配したのだ。ことに父なきあとの一人ひとりの母、それだから省作はもう母にかけてはばかに気が弱い。
春の潮 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)