地頭じがしら)” の例文
父親が見せた頭のてっぺんは、成る程、毛が薄くなって、アルコールの廻りかけているらしい地頭じがしらが、赤くテラテラと、透いて見えた。
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
その謹之介氏の「松風」の時、翁は自身に地頭じがしらをつとめたが中の舞後の大ノリ地で「須磨の浦半の松のゆき平」の「松」の一句を翁は小乗このりに謡った。
梅津只円翁伝 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)