“圃路”の読み方と例文
読み方割合
はたけみち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
吉野はブラリ/\と庭を拔けて、圃路はたけみちに出た。追駈ける樣な家の中の騷ぎの間々に、靜かな麥畑の彼方から水の音がする。暗を縫うて見え隱れに螢が流れる。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
吉野はブラリ/\と庭を抜けて、圃路はたけみちに出た。追駈ける様なうちの中の騒ぎの声の間々に、静かな麦畑の彼方かなたから水の音がする。やみを縫うて見え隠れに螢が流れる。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)