困苦くるしみ)” の例文
そこに眠りと安息があって、困苦くるしみの結末がつけられるではないか。と、彼女はその流れに惹きよせられるのを感じた。
小さきもの (新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)
娘をいたわる心とてはなく、かへつてその身の衣服まで売却うりなして今は親子三人が着のみ着のままなる困苦くるしみをば、ひとへに夫の意気地なきに帰して、夫を罵り、お袖にあたり
小むすめ (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)