呂宋兵衛るそんべえ)” の例文
もうふところに強薬は持っていないので、まえのような危険はないが、腕と腕、剣と剣の打ちあいでも、民部は呂宋兵衛るそんべえの敵ではない。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ばたきするまに、二、三町もとんだ呂宋兵衛るそんべえのあとには、うすいにじか、あわいきりのようなものが一すじ尾をひいてのこった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「ならぬ! 呂宋兵衛るそんべえさまから軍配ぐんばいを預っている、この昌仙がさようなことはゆるさぬ。七つの門は一寸たりともあけることまかりならんぞ」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)