彼女も今日は思いきり化粧をこらし、楚々そそとついてゆく姿は、欄間彫らんまぼり吉祥天女きちじょうてんにょが地へ降りていたかのようである。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
吉祥天女きちじょうてんにょを恋人にしようと思うと、それでは仏法くさくなって困るということになるだろうからしかたがない
源氏物語:02 帚木 (新字新仮名) / 紫式部(著)