古錦襴切こきんらんぎれ)” の例文
宿の主人が、自身でわざわざ持って来た、何か古錦襴切こきんらんぎれのような袋に包んだ、古色蒼然こしょくそうぜんたる箱物を一つ、うやうやしく伊太夫の枕許へ持って来て、念入りに備えつけました。
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)