古帳面屋ふるちょうめんや)” の例文
八月の暑い午後、九歳ここのつのあんぽんたんは古帳面屋ふるちょうめんやのおきんちゃんに連れられて、附木店つけぎだなのおきんちゃんの叔母おばさんの家へいった。
丁度首り場のあたりだったというところの柳の木が、はばかりの小窓から見える古帳面屋ふるちょうめんやの友達のうちから帰って来て、あたしが話したつづきからだった。
旧聞日本橋:17 牢屋の原 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)