古人いにしへびと)” の例文
我は猶二三章を讀みしかど、只だ冷澹にして輕浮なる評語の我耳にいたり入るあるのみ。人々は又我肺腑中より流れ出でたる句を聞きて、古人いにしへびと某の集より剽竊へうせつせるかと疑へり。
古人いにしへびとの嘆きのまゝに
バラルダ物語 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)