叡山えんざん)” の例文
作兵衛は、松明たいまつを持って、ふたりを叡山えんざんの近くまで送った。そして別れ際に、自分も、もうあの住み馴れた山にもおられなくなったと言って、老いの眼をうるませた。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)