厭味気いやみけ)” の例文
以前は言事がさらさらとしていて厭味気いやみけが無かッたが、この頃は言葉に針を含めば聞て耳が痛くなる。以前は人我にんがの隔歴が無かッたが、この頃は全く他人にする。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
純一は厭味気いやみけなしに折れて出た。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)