卞氏べんし)” の例文
ふたりの家臣が目のまえに斬られて、血しおの中に喪心そうしんしていた曹植が、その蒼ざめた顔をあげてふと見ると、それは自分たち兄弟を生んだ実の母たる卞氏べんしであった。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)