南天燭なんてんしょく)” の例文
南天燭なんてんしょくを植木屋に言いつけて彼の玄関の傍に植えさせてやったのは、そのころのことであった。
彼は昔の彼ならず (新字新仮名) / 太宰治(著)
十三坪のひろさの裏庭がついていて、あの二本の紅梅が植えられてあるほかに、かなりの大きさの百日紅さるすべりもあれば、霧島躑躅きりしまつつじが五株ほどもある。昨年の夏には、玄関の傍に南天燭なんてんしょくを植えてやった。
彼は昔の彼ならず (新字新仮名) / 太宰治(著)