半挿盥はんぞうだらい)” の例文
手水ちょうずを使うにも半挿盥はんぞうだらいを用うることはなく、寝殿の日隠ひがくしの間に棚を作らせて、小桶に小さい柄杓ひしゃくをつけておき、毎朝仕丁じちょうがそれに湯を入れるだけで、手を洗う時は自ら水をかけに行くようにし
少将滋幹の母 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)