千人針せんにんばり)” の例文
人がひとりの力ではどうすることもできぬことでも、多数のこころざしを集めるならば何とかなるということを、千人針せんにんばりというものはよくみとめている。
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
そうしてこの頃では到る処の街頭で千人針せんにんばりの寄進が行われている。これは男子には関係のないだけに、街頭は街頭でも、何となくしめやかにしとやかに行われている。
千人針 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)