十文半ともんはん)” の例文
その代り十文半ともんはんの甲の高い足が、夜具のすそから一本み出している。頭が出ていては起こされる時に迷惑だと思って、かくもぐり込んだのであろう。亀の子のような男である。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「わあ、十文半ともんはんじゃもん、わたしにでも大きいわ」
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)