加部かべ)” の例文
そういったのは小ツやんの加部かべ小ツルである。通りかかったソンキの岡田磯吉おかだいそきちと、キッチンの徳田吉次とくだきちじが仲間にはいってきて、口まねで
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
加部かべ島は湾口をおほひて風波をさへぎり、雅致ある鷹島には私立の燈明台そびえ、弁天島、小瀬戸を界として名護屋港に連り、海深く、潮あぶらのごとし。
松浦あがた (新字旧仮名) / 蒲原有明(著)
あれこれ相談のけっか、舟で中町までつれてゆくことになった。漁師りょうし森岡正もりおかただしの家の舟で、加部かべ小ツルのお父さんと竹一の兄がこいでゆくことに話がきまった。
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
加部かべ小ツルがチリリンヤ(こしにリンをつけて、用足しをする便利屋べんりや)のむすめであり、木下富士子きのしたふじこ旧家きゅうかの子どもであり、ヘイと返事をした香川かがわマスノが町の料理屋の娘であり
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)