出頭人しゅっとうにん)” の例文
とは申せ、佐々木道誉といえば、執権どののお覚えめでたき出頭人しゅっとうにん。営中の羽振りも思いやられまする。されば、彼との対決には、ご短気を
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
番頭ばんがしらから叱言こごとをいわれて、近藤平六は大いに恐縮した。その夕方彼は退出のもどりに、徳川家切っての出頭人しゅっとうにん大賀弥四郎おおがやしろうのやしきを訪ねた。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)