冨山房ふざんぼう)” の例文
また梓君が書籍屋の番頭となって経営されたる東洋館は、今その一は冨山房ふざんぼうとなり、その一は早稲田大学出版部となって現存している。
東洋学人を懐う (新字新仮名) / 大隈重信(著)
されど資力なくしてはこの種の大事業を成就じょうじゅし得ざるを以て彼は字書編纂へんさんの約束を以て一時書肆しょし冨山房ふざんぼうに入りしかど教科書の事務に忙殺せられて志を遂ぐる能はず。
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)