“公娼”の読み方と例文
読み方割合
こうしょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ハンブルグは西洋に例の少ない公娼こうしょう制度の行わるる所である。ゆえに友人はその道につうなる人の案内でその制度をに行った。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
そうして一人のおいらんに、振られて振られて振られとおして、やけになって公娼こうしょう廃止を叫び、憤然として美男の同志を殴り、あばれて、うるさがられて、たまたま勲章をもらい
トカトントン (新字新仮名) / 太宰治(著)
人見知りをしない犬、節操を解しない犬、忠義ということを知らぬ犬、勇気なき犬、公娼こうしょうの如き犬ならば知らぬこと、米友ほどのものが、あらかじめ極めをつけた犬にしてこのことあるは何が故だ。
大菩薩峠:40 山科の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)